なぜ竈門神社が鬼滅の刃の聖地とされるのか?
竈門神社が漫画「鬼滅の刃」の聖地として話題になっているようですね。
では、以下で何故、竈門神社が鬼滅の刃の聖地とされるのかの理由について説明していきたいと思います。
原作との共通点(宝満宮である根拠)
- 主人公の名前
- 作者の出身地
- 太宰府天満宮の鬼門
- 修験者の装束は市松模様
- 民俗学
- 紅葉の名所
主人公の名前
作中では「竈門炭治郎」という名称が登場しますね。
これは竈門神社の名前と共通していますね。
作者の出身地
作者の吾峠呼世晴先生が福岡ご出身ということで、福岡にある宝満山竈門神社が作品のなんらかのモデルになったのではないかと考えられています。
太宰府天満宮の鬼門
竈門神社は福岡の太宰府(政庁跡)の鬼門(艮、北東)の方角にある宝満山にあります。
鬼門とは鬼がやってくる方角ですので、竈門神社は太宰府政庁を鬼から守るために作られたというわけです。
鬼殺隊と竈門神社は人々を鬼から守るという意味で共通していますね。
修験者の装束は市松模様
竈門神社のある宝満山は修験者の修行の場であり、聖地です。
修験者の中には伝説上の役小角(前鬼後鬼を使役した)がいたり、修験者はその加持祈祷等により鬼を封じたり祓ったりするなど、修験道と『鬼』とは切っても切れない関係あります。
このことは『鬼』をテーマにした原作と共通していますね。
また修験者の装束には市松模様が使われています。
そうです。
原作で炭治郎が着ている羽織の文様と同じですね。
この共通点から考えても竈門神社が原作の聖地である可能性は高いと思われます。
民俗学(神楽)
民俗学的には食事を作る竈門や製鉄に必要な火を神格化して崇拝する民間信仰は古く、製鉄を生業とする渡来系民族、山岳民族、そして土着信仰信仰と脈々と続いています。
そして、このような土着信仰を元に発展した「神楽」も各地に見られます。
まさに「ヒノカミカグラ」の原型と言えるのではないでしょうか。
もののけ姫のたたら製鉄をする一族でも火を崇める描写がありますね。
これもこのような歴史をモデルにしたものだと考えられます。
(これを詳しく書くと論文書けちゃいそうなので、省略します。)
確かに、このような土着信仰の歴史が前提となっているというようなことは竈門神社の公式文書や神社の公式な成り立ちでは一切語られていません。
しかし、竈門神社が公式の歴史とは異なり、元々はこのような土着信仰、山岳信仰を背景に発展した可能性も捨てきれません。
そう考えると竈門神社やその予想される背景から着想を得て、鬼滅の刃が描かれた可能性があると言えるかもしれません。
(なお原作では日と火(炎)は厳格に区別されていますが、着想の時点では元々火だったということかもしれません。)
※この民俗学的見地についてはあくまで参考程度と捉えて下さい。
聖地とされる竈門神社は3つある(宝満宮、別府八幡、筑後溝口)
実は鬼滅の刃の聖地と考えられている竈門神社は3つあります。
いずれも北部九州にあります。
一つ目は大分の別府の八幡竈門神社。
二つ目は福岡の築後溝口竈門神社。
三つ目も福岡の宝満宮竈門神社。
どの神社にも有力な根拠があって、ネット上でも真の聖地の確定のため、白熱の推理合戦が繰り広げられています。
もはや邪馬台国の場所確定論争に似てますね。
どれも決定打に欠く状況みたいです。
なお、この点についてはまだ全ての神社に行けていないので、全ての神社を行けた時点で追記させて頂きます。
漫画の岩のモデルは竈門神社にはない
なお、漫画の中で炭治郎が修行中に切る岩「一刀石」は竈門神社にはありません。
よく竈門神社にある愛敬の岩だと勘違いがありますが、一刀石のモデルは奈良県にある柳生一刀石です。
〒630-1232 奈良県奈良市興ヶ原町
コメント