元号令和の由来の坂本八幡宮に行ってきた
今がいつかって?
ええ令和2年です。
福岡市内に住んでおり、坂本八幡宮なんて1時間もかからない目と鼻の先にありながら、令和2年の今まで坂本八幡宮に行ったことありませんでした。笑
だって「令和」に元号が決まるまで坂本八幡宮ってあまり知られておらず、福岡の人でもあまり行かない小さな祠って感じの神社だったんですよ!
逆に元号が「令和」になってからはすごい混雑具合で、あんな小さな神社には入り切れず溢れていたのでとても行けたものではありませんでした。
(平日ですら神社に入るのに長蛇の列だったのに、令和2年の1月の混雑具合ときたら、毎日が明治神宮の初詣かってくらいの人が参拝に訪れてました。)
そうです。だから令和2年の今なんですよ。笑
ついに行ってきました!坂本八幡宮!
コロナのせいで、県民のみしか行けないのでとても人が少なく「令和の里」にふさわしい日本の原風景が見ることが出来ました。
令和と万葉集と大伴旅人と坂本八幡宮
簡単な復習用です。
そんなこと知ってるという方や小難しいことは嫌いという方は飛ばしてください。
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令和と万葉集
于時初春令月 氣淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香
ええ、これは去年は嫌と言うほど聞いた万葉集の梅花歌卅二首[并序]の一節ですね。
ここから「令和」の元号が取られたと…
(「万葉集」とは奈良時代に成立した日本最古の和歌集でさまざまな種類の歌が4500首以上収められています。)
そして、万葉集には庶民から貴族・天皇まで身分に関係なく幅広く歌が収められていることから、身分を意識させない和歌集として現代の日本の元号の出典としてふさわしいとして、万葉集から元号が取られたらしいです。
大伴旅人
では「令和」の元号の元となった万葉集の歌と坂本八幡宮がどう関係するかというと…
実はこの歌を詠んだ「大伴旅人」がこの坂本八幡宮の近くに住んでいたらしいんです。(大伴旅人→奈良時代の貴族。政争のため太宰府に左遷された。太宰府天満宮の主祭神菅原道真公の先輩みたいな人。)
そして、大伴旅人がこの坂本八幡宮周辺に住んでいたときに上記万葉集の歌を詠んだと…
と来て、坂本八幡宮が「令和」の聖地となったわけですね。
(現在では大伴旅人が坂本八幡宮周辺に住んでいたという説はかなり弱いものとなっています。)
なお、大伴旅人は他にも多く和歌を詠んでおり、坂本八幡宮境内にもその一首の歌碑が置かれています。
ご利益
坂本八幡宮の御祭神は応神天皇(八幡神)です。
そして八幡神のご利益は武勇長久、そして勝利祈願や出世開運などです。
仕事の成功や受験合格なんかを祈ると良いんでしょうね。
とても和歌の舞台となった地の雅な雰囲気とはかけ離れたご利益というか…笑
まぁ神社と上記の和歌は直接は関係ないので仕方ないですが…笑
坂本八幡宮への行き方、御朱印、お守りなどの情報
参道(駐車場から)
太宰府政庁跡駐車場からです。
この付近はハイキングコースになっていて少し歩けば、太宰府天満宮、九州国立博物館やそのた史跡に歩いて行くことができます。
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駐車場の右手に出ます。
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自然の中をのんびりと散歩することが出来ます。
この日は誰も歩いていなかったので、この風景を独り占めです。
とても珍しいことです。
普段はこうはいきません。
参拝者でごった返しています。
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この参道(ハイキングコース)の右手は太宰府政庁跡の敷地です。
悠久の時代の風景に思いを馳せながら歩きます。
写真の中心部の田んぼに鶴(?)がいますね。
都会では絶対に見られないこんなほのぼのした風景を運が良ければ見ることができます。
(望遠レンズや三脚を持っていってなかったのが悔やまれるところです…泣)
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初夏の青々とした木々がとても眩しいです。
田舎だと割と当たり前の風景ですが、どこか癒やされます。
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神社の近くに綺麗な紫陽花が咲いていました。
紫陽花の紫色が神社の雰囲気にとても合っています。
普通の紫陽花ですがどこか雅な雰囲気です。
坂本八幡宮に到着
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やっと到着しました!
坂本八幡宮!
ちゃんと「令和」の旗が掲げてあります。
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この石碑、令和になって建てらてたんでしょうね。
(昔はなかったらしい…)
まだ真新しいです。
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結構しっかりとした神社に見えますが、ここから少し目を逸らすと普通に民家というとても小さな神社です。
ただ、それでも昔とは大きく変わったみたいです。
令和になる以前はこんなに整備されていなくて、草原の中にポツンとある祠みたいなところだったみたいです。
(社務所も歌碑も、隣との仕切りや鳥居も?なかったらしいです。)
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境内はとても狭いです。
昔ながらの地元の方がお参りする神社という感じでしょうか。
本殿
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これが本殿です。
かなり綺麗ですね。
この左手に社務所があります。
(なお小さな神社なので、宮司さん(神主さん)などは常駐されていません。)
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これが拝殿の中です。
通常は立ち入ることは出来ません。
ここで梅花の宴(和歌を謳う神事)などの行事も行われます。
ちゃんと「令和」の文字が飾ってありますね。笑
歌碑
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はい。あれです。
有名なあれ。
冒頭でも描いた令和の元号の元となった万葉集の詩です。
境内の端にしっかりと歌碑があります。
もうこれを見るために来たと言っても過言でははありません。
(多くの人はそうに違いありません笑)
小さな神社ですが、急に歴史の重みを感じる神社に思えてきます笑。
終わりに
今回はコロナウイルスの影響でほとんど人がいない状態でお参りすることが出来ました。
普段は絶対にありえない風景です。
多分このような光景は令和の元号が変わるまで二度と見ることは出来ないでしょう。
貴重な体験をすることが出来ました。
ただ、世界が日常を取り戻して参拝者が増えたとしても、日本人ならば一度は訪れてみるべき神社という点では変わらないと思います。
是非、「令和」の元号の間にみなさんも訪れてみてはいかがでしょうか?
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